①あひるはあたしの名前
アニメとは業界としてはかなり複雑です。アニメを作るにもスタジオを立ち上げなければいけないし、編集するのにも別の音声技術の方にお手伝いをお願いしなければいけないし。出来上がったアニメを放送するためにはテレビ局にお願いしなければいけないのです。
そのためプリンセスチュチュも、放送してもらうために色んな放送局や関係者に交渉して回っていたそうです。その関係者向けに作られたのがこのプロモ版。またはパイロット版ともいうのでしょうか。DVDの特典としてこのプロモ版が残されていますが、少し放送されていたものとは設定が違うようです。ワニ子さんが最初から出てるし何故かチャイナ服着た子がいるし。
②光と闇
ここでもふぁきあさんは中途な扱い。みゅうとと共にいる「光の中の闇」として存在しているようです。大きな役割は貰えてないようで騎士なのか王子なのか設定が定まっていません。そしてあのシーン…!この初期設定だったらふぁきあはどんな人間になったのでしょう?
そして、ファンの間では話題の「Vネックのレオタード」!ファンサイトさんの間でこの格好がツボになり「黒王子さま」というキャラが出来上がってしまうほどでした。実はこの「黒王子」、よくわかりませんでした。アニメ放送終了後、しばらくしてファンサイトを覗いたのですが、何故かふぁきあが二人いるイラストに出くわして、どうして二人になってるのかよくわからないし、他のサイトさんでも似たようなイラストがあるしで混乱しました。
ようやく、DVD全巻がレンタル解禁してやっと、ことの真相を掴めたのですがどうして「黒王子」という名前になったのかはわからないままでした。ここ最近になってその理由を知ることになるのですが、放送当時学生だったので知らなくて懸命だったと思っています。
③クレール
このプロモ版を通してみたところ、クレールとチュチュのデザインの変更されてないようです。ただ、るうはプリンセスの設定でクレールとは同一人物かどうかは分かりにくいです。放送していた設定よりも辛辣でどちらかというと深夜アニメのようなダークさがあります。
DVDが発売されていました。と説明しましたが初回特典で、ボックス仕様になるケースも付いていましたし、サントラ用のCDも付属で付いていたそうです。そして何より設定集とスタッフによるイラストが寄せられたブックレットもあったそうです。今、後悔している理由の一つにこのDVDを手に入れなかったのがあります。現在では手に入れるのが困難になっています。その内、中古で買おうと思っていた自分が浅はかでした。
④王子様のプリマドンナ
プロモーションですのでどんな作品なのか説明しなくてはいけません。そのため始終、あひる役の加藤奈々絵さんが喋っています。その最後のセリフだけが気になりました。放送中はそんな言い回しは一切なかったのです。このプロモ版のあひるはどんな決意も持って「お話を続けよう」としたのでしょう。そしてどんな最後を迎える「はず」だったのか、作監の伊藤さんや脚本の横手さんくらいしかわからないでしょうね。
さて、ここまで読んだ方、またはアニメ全話見た方がこのページを読んでいると願って。ここから先はあくまで自分の仮定の話であって
本編とはかけ離れたものだとお思いください。
「ふぁきあはドロッセルマイヤーではないか」
かなりブッ飛んでますが、これはE・T・A・ホフマンのおとぎ話「くるみ割り人形」から着想しています。あのおとぎ話の中ではドロッセルマイヤーという名前を持ってる人は二人出てきます。詳しい内容を知りたい方は、バレエを見るか映画を見るかどちらかを選んで下さい。わたしのお勧めはサンリオ制作の「くるみ割り人形」人形アニメーションでティム・バートンの「コープスブライド」が有名かな?とにかく時間とお金がかかる撮影方法で何年もかかる大層な作品です。お金に余裕があった頃のサンリオのこだわりが見受けられます
話を戻して、どうしてふぁきあ=ドロッセルマイヤーに行きあたったのか説明しなければ。作中、ふぁきあはドロッセルマイヤーの子孫だということが明らかにされます。そこから大きく飛躍して「くるみ割り人形」の若ドロッセルマイヤーとふぁきあの立ち位置がダブったんです。あのアンニュイな扱いから全てが(笑)
あのおとぎ話のようなエンディングであったらば良かったのにな~って。そうすれば何かと都合(笑)がよろしいことになるんではないかなとも思います。あんな視聴者に渡すようなエンディングはズルいと思います。どうとでも想像できるので。
近年、チュチュの続編を熱望しているというネットの投稿を見ました。続きを見せて頂けるのなら見たいところですが、あの二作品で完結しているとぼんやり思います。あれ以上にどうお話を膨らませることが出来るのでしょう?あひるちゃんがもう一度人間になりたいと願うようなことにでもならない限り始まらないと思います。ガイドブックかどこかで作画監督の伊藤さんが「あの終わらせ方で満足してる」とコメントしてるのを読んだことがあります。もう少しユニークなお話をオムニバスで作るのであるなら見たいですね。
この感想を書きあげるのに二年もかかってしまいました。お付き合いくださり、本当にありがとうございました。